撮影場所を確保した後に実際、どのようなカメラ設定をするのか解説します。スマホで花火を撮るときのポイントもお伝えします!
前回の記事「花火撮影準備編」で花火撮影時におけるロケハン・準備などについて解説しましたが、 今回は実践的な撮影設定について解説します。基本的には三脚にカメラを固定し、「バブル撮影」に設定して撮影することになりますが、いくつかポイントを押さえたいと思います。
一般的な夜景撮影に比べて少々複雑に感じますが、慣れてしまえばそれほど難しくありません。後は以下に場数をこなすかだと思います。 雲台を逆に向ける点については、普段から逆にした時の操作に慣れていないと少々戸惑ってしまう可能性があるので、花火を撮る時以外にも使い慣れておくと良いでしょう。
それでは実際に撮影した花火の写真を3点ほど紹介したいと思います。
いずれも撮影方法は上記手順の通りですが、左の花火はNDフィルターを持参せずに撮影したため、F22まで絞り込んでしまいました。NDを持っていればF16ぐらいの絞りで済んだかもしれません。
中心の写真は足立の花火大会で撮影したスターマインですが、NDフィルターを使ったため、絞りはF8でも露出オーバーにならず撮影できました。
最後に右の写真はお台場で開催された冬の花火イベント。わずか10分程度の打ち上げですが、空気の澄んだ冬の空と夜景が美しさを増しているように感じます。NDフィルターを持参していればもっと綺麗な写真が撮れたかもしれません。
最近、良く聞かれるのがスマートフォンのカメラ機能を使った花火撮影方法。カメラを固定しない前提での撮影方法を聞かれることの方が多いですが、 スマホでも本体を三脚などで固定して撮影するのが理想です。スマホ用の三脚は1,000円前後で購入できるはずなので、花火に限らず旅行にも使えるので1本持っておくと便利です。
どうしても固定が難しい場合、手持ちで花火を撮影する場合は以下の方法を参考にしてみてください。
手持ち撮影の写真(左)と専用アプリを使ってシャッター速度を長く開けた花火写真との違いはわかりますでしょうか? 真ん中や右の写真の方が花火の光が繋がっており、デジタルカメラで撮影したような写真になっています。 手持ちでもタイミングによってはキレイに撮れることもありますが、固定による花火撮影も是非チャレンジしてみてください!