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感動夜景

手持ちによる高感度撮影(EOS 6D編)のタイトル画像

手持ちによる高感度撮影(EOS 6D編)

最近のデジタルカメラは高感度化が進み、撮影シーンによっては手持ちで綺麗な夜景が撮れることも。 今回はフルサイズセンサーを搭載したデジタル一眼レフで三脚が使えない場所での手持ち撮影に挑戦しました。

CANON EOS 6Dについて

CANONから2012年11月に発売された「EOS 6D」はフルサイズセンサーを搭載したデジタル一眼レフカメラで、小型・軽量なボディが初心者にも好評で、プロやハイアマチュアに人気の「EOS 5D Mark3」に比べて半額近い価格で購入できます。夜景撮影において、EOS 6Dは以下の点が魅力です。

新たに導入したEOS 6D + EF16-35mm F4L IS USM
写真左がEOS 6D、右がEF16-35mm F4L IS USM。夜景撮影には最高の組み合わせ
  • 上位機種のEOS 5D Mark3より高感度に優れている
  • 測距輝度が-3EVまで対応(EOS 5D Mark3は-2EV)
  • GPS内蔵で撮影場所の緯度・経度を画像に記録できる
  • 夜景撮影専用であれば、高速な連写速度や多くの測距点も必要としない。操作がシンプル
  • 電子水準器内蔵により水準器を取り付ける手間が省ける(EOS 5D Mark3にも内蔵)

手持ちによる高感度撮影テスト

EOS 6Dを導入後、早速手持ち撮影のテストを行いました。東京ゲートブリッジの歩道は三脚が使えないため、絶好のロケーションです。当日は強風で車の通行量も多かったため、足場が不安定でしたが、安定した場所であればより綺麗な夜景写真が撮れたように思います。

主な使用レンズ

東京ゲートブリッジの歩道
車道の北側に歩行者用の歩道があり、夏期の金・土は夜間開放されている日がある
  • CANON EF16-35mm F4L IS USM
  • CANON EF24-105mm F4L IS USM
  • SIGMA 50mm F1.4 EX DG HSM
EOS 6D手持ち(1) EOS 6D手持ち(2)
[ レンズ ] CANON EF16-35mm F4L IS USM
[ 焦点距離 ] 35mm [ 撮影モード ] マニュアル露出 [ シャッター ] 1/13秒 [ 絞り値 ] F5.6 [ ISO感度 ] 6400
[ レンズ ] CANON EF16-35mm F4L IS USM
[ 焦点距離 ] 35mm [ 撮影モード ] マニュアル露出 [ シャッター ] 1/25秒 [ 絞り値 ] F8.0 [ ISO感度 ] 25600
EOS 6D手持ち(3) EOS 6D手持ち(4)
[ レンズ ] CANON EF24-105mm F4L IS USM
[ 焦点距離 ] 105mm [ 撮影モード ] マニュアル露出 [ シャッター ] 1/50秒 [ 絞り値 ] F4.0 [ ISO感度 ] 12800
[ レンズ ] CANON EF24-105mm F4L IS USM
[ 焦点距離 ] 70mm [ 撮影モード ] マニュアル露出 [ シャッター ] 1/50秒 [ 絞り値 ] F4.0 [ ISO感度 ] 12800
EOS 6D手持ち(5) EOS 6D手持ち(6)
[ レンズ ] CANON EF24-105mm F4L IS USM
[ 焦点距離 ] 67mm [ 撮影モード ] マニュアル露出 [ シャッター ] 1/60秒 [ 絞り値 ] F4.5 [ ISO感度 ] 12800
[ レンズ ] SIGMA 50mm F1.4 EX DG HSM
[ 焦点距離 ] 50mm [ 撮影モード ] マニュアル露出 [ シャッター ] 1/800秒 [ 絞り値 ] F1.6 [ ISO感度 ] 25600

総評:手持ちの夜景撮影に使える感度の限界値は?

三脚禁止・足場が揺れる・強風という悪条件下で撮影しましたが、感度を上げても予想以上にノイズが目立たず、手持ちであればISO6400またはISO12800でも常用できるように思いました。三脚が禁止されているだけで足場が安定している場所であれば、もう1~2段は絞り込んだりシャッター速度を長くして撮影出来たと思います。次回以降はクルーズ船などでもEOS 6Dの実力を検証してみたいと思います。

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