光跡夜景と言えば、車や電車、船などの光を長時間露光で写し込む撮影スタイル。シャッター速度を長めに設定し、あとはじっくりと車や船が来るタイミングを待つだけでインパクトのある綺麗な夜景写真が撮れます。
最近は夜景撮影スタイルの中で”光跡夜景”が一つのトレンドになっているようです。車のライトや屋形船のライトアップなどを長時間露光で写し込むことで、動きのある表現ができるのが特徴です。光跡はロケーションの選定が重要で、夜景スポットでかつ、車や船の一定の通行量のある場所を探す必要があります。まずは光跡の写っている写真、写っていない写真の2枚を比較してみたいと思います。
ここまでいくつか作例を見てきましたが、実際に光跡夜景を撮る場合、どのような設定が良いのでしょうか。基本的には光跡夜景は長時間露光が必要になるため、シャッター速度を長めに固定する必要があります。そのため、「マニュアル露出」に設定して、シャッター速度を固定すると良いでしょう。もし、露出や他の設定に自信がない場合は「シャッター速度優先」でも良いでしょう。シャッター速度は撮影する場所や条件にもよりますが、8~30秒ぐらいが目安です。ISO感度は低めの100~400ぐらいのやや低めの設定が理想です。もちろん三脚は必須です。
最後に同じ撮影場所でシャッターの開放時間を変化させた場合、どのように光跡が変化するか検証してみました。
今回の作例撮りは道路が見下ろせる場所に三脚をしっかり固定し、フェンスが高い場所のため三脚の脚を最大まで伸ばしています。場所によっては大型三脚が必要になることもあるため、脚立を用意しておくとセッティングが楽になるでしょう。
光跡夜景は基本的に車が通行する道路沿いや道路が見下ろせる場所であれば、どこでも撮れます。ただ、歩行者が多い場所や足場が不安定な場所は避けた方が良いでしょう。橋や高台の上から撮影する場合は、カメラや機材が落ちないようにしっかり固定することも重要です。
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