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感動夜景

露出補正の基本のタイトル画像

露出補正の基本

夜景を撮影する時、マニュアル露出以外の撮影モードで撮る場合は露出補正が必要になります。デフォルトでは±0に設定されていて、適正な露出で写真が撮れるようになっていますが、被写体によっては露出を補正して撮影した方が良い場合も。露出補正の設定別に作例を紹介したいと思います。

露出補正とは

”露出”とはセンサーに被写体の光を当てることを意味します。露出はカメラに搭載された補正機能を使うことによって、明るくしたり暗くすることができます。一般的には露出補正は±0(購入時の初期設定)で大丈夫なのですが、撮影するシチュエーションによって、露出を変えた方が綺麗に撮れる場合もあります。イメージとして、遠景で夜空も綺麗に撮るような場合はマイナス補正、イルミネーションやライトアップを撮る場合はプラス補正が綺麗に撮れると言われています。

露出補正の設定画面
露出補正の設定画面。画面では±0に設定。

プラス補正の方が煌びやかに見えることも

下記の作例は"絞り優先AE"で撮影し、右の写真では露出を+1補正してみました。全体的なバランスを見れば左側の適正露出の写真が綺麗に見えているのですが、右側の+1補正した写真の方が観覧車の露出はオーバーしているものの全体を見れば煌びやかに見えるはずです。必ずしも±0の補正が正しいわけではなく、被写体によって補正値をプラスにしたりマイナスにして複数パターンの写真を撮影してみましょう。

適正露出 露出ややオーバー
[ 露出補正:±0 ] [ 露出補正:+1 ]

露出ごとに複数の写真を撮るのが面倒だと感じた場合、ブランケット撮影機能を使うと露出を変化させた状態で一度に複数の写真が撮れます。ただ、夜景撮影に慣れてしまえば1~2枚の撮影でイメージした露出が出せるようになるはずです。

露出補正の設定による明るさの変化

次に露出補正をプラスからマイナスまで変化させながら5枚の写真を撮ってみました。プラス2とマイナス2はどちらもオーバーな設定となっており、プラスの方は全体的に色が飛んでしまい、一方のマイナスは薄暗い写真になっています。今回の作例では全体的なバランスが取れているのは±0の補正となりましたが、スカイツリーのライトアップだけを見ればマイナス1補正が最も綺麗に撮れているように感じられます。

共通の撮影設定

  • 撮影モード:絞り優先AE
  • 絞り数値:F6.3
  • 焦点距離:27mm
  • ISO感度:400
  • 測光方式:スポット測光
露出補正:+2 露出補正:+1 露出補正:±0
[ +2 ] [ +1 ] [ ±0 ]
露出補正:-1 露出補正:-2
[ -1 ] [ -2 ]
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