デジタルカメラが普及し始めた頃、当時は「デジタル一眼レフ」と「コンパクトデジカメ」の二種類に大きく分類されていましたが、最近では高画質で小型軽量化された「ミラーレス」も注目されています。ここではデジタルカメラの種類について詳しく取り上げます。
デジタルカメラの種類は大きく分けて3種類あります。以前はレンズ交換が可能な機種が多い「デジタル一眼レフ」とレンズ一体型の「コンパクトデジカメ」が主流でしたが、最近はレンズ交換も可能で扱いやすい「ミラーレス」が女性を中心に人気を集めています。
コンパクトデジカメはスマートフォンが主流になるまでは、各メーカーが幅広いラインナップを揃えており、 最も普及してきたカテゴリと言えます。一昔前のコンパクトデジカメは画素数が200~300万画素程度でしたが、今ではほとんどの機種が 1,000万画素を超えており、画素数だけ見ればミラーレス機と大差はありません。
基本的にコンパクトデジカメはカメラ側に搭載されたオート撮影モードで撮影することになり、「夜景モード」「夜景ポートレートモード」「長秒時モード」「手持ち夜景モード」などを使って夜景を撮影することになります。 カメラに慣れていない方でも気軽に夜景が撮れる反面、シャッター速度や絞り値を自由に調整できない機種がほとんどなので、カメラ・写真を本格的に学びたい方はマニュアル撮影機能に対応したコンパクトデジカメを選ぶか、ミラーレスやデジタル一眼レフをお勧めします。
近年、デジタルカメラの中で最も注目されているカテゴリーで、デジタル一眼レフ並の高画質な写真が撮れ、さらにコンパクトデジカメに近いような小型さで女性を中心に高い支持を得ています。ミラーレスは名前の通り、デジタル一眼レフのミラー部分を省いているため、小型軽量化を実現しています。そのため、カバンに入れても嵩張らず、気軽に持ち歩けます。本体が軽い分、三脚もサイズダウンができるため、ミラーレスの登場は夜景撮影のハードルを大きく下げるきっかけにもなりました。
ただし、ミラーレス機はメーカーによって性能が大きく異なり、特に撮像素子の大きさの違いやレンズのラインナップの充実度は作品撮りに大きく影響するため、カタログや店頭などでしっかり情報収集したいところです。
夜景撮影の王道と言えばデジタル一眼レフ。フルサイズセンサーを搭載した機種も手頃な価格で購入できるようになり、 ほとんどの夜景写真家はフルサイズセンサーを搭載した機種で撮影しています。 ミラーレスの普及によりデジタル一眼レフの利用者が減るかと思いきや、夜景撮影の分野においては圧倒的な人気を誇ります。
デジタル一眼レフはAPS-Cセンサーを搭載したエントリークラスから、フルサイズセンサーを搭載したプロ機まで様々なラインナップがあります。交換レンズやオプション類も充実しており、AFの合焦も正確かつ高速で、暗い場所でも見やすい光学ファインダーが使えるのも魅力です。さらに、ミラーレス機に比べて液晶モニターを使わなければバッテリーが長持ちする利点もあります。
ここまでデジタルカメラの種類を比較してきましたが、最後に比較表からそれぞれのカテゴリを比較してみましょう。手軽に夜景を撮られたい方はコンパクトデジカメでも十分ですが、本格的に作品撮りをしたい方は最低でもミラーレスがお勧めです。
- | コンデジ | ミラーレス | 一眼レフ |
---|---|---|---|
価格帯 | 約1~5万円 | 約3~25万円 | 約5~60万円(本体のみ) |
撮像素子 | 1/1.7~1/2.3程度 | マイクロフォーサーズ / APS-C / フルサイズなど | APS-C / フルサイズなど |
画素数 | 約1,000~1,600万画素 | 約1,200~3,600万画素 | 約1,800~3,600万画素 |
画質(夜景) | △ | ○ | ◎ |
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